父の奇行

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薬は効いているのか?

近年の猛暑傾向は今後も続いていくんだろうとは思っていましたが、梅雨前線まで消え失せるとは思わなんだ。6月中旬から猛暑が始まるとは。 

で、この急激な猛暑と関係あるのかわかりませんが、暑さの到来とともにここ数日、父親の認知症の症状が出てきました。

父親はレビー小体型認知症で、この病気の特徴として幻覚や幻視があります。父も以前は床の糸くずをみて「虫が動いている」と言ったり、「知らない人間が家を出入りしている」と言ったりしていたのですが、退院してからはそういう発言は収まっていました。

で、退院するときに看護師から知らされたのが、入院中は認知症の薬はストップしていたということ。えー? 薬を中断していたにしては、退院後は落ち着いていたんだよなぁ。

この1か月ほど、医師の指導の下また認知症の薬を再開していますが、服薬していても症状が出てきているのを見ると、果たして服薬する意味はあるのか。まあ、症状が出るのは本人の体調や精神状態にも左右されると思うのですが。

釣り針を花壇に埋めるな

父親の症状の出始めのバロメーターとして、「物を片付ける」というものがあります。正確には本人が片付けているつもりなだけで、実際は「片付けてあったものがめちゃくちゃになっている」のですが。

とにかく、なにかゴソゴソ片付け始めると、精神状態が不穏なことを示しています。で、昨日もなんかごそごそしているなーとは思っていましたが、花壇の横に立って「スコップはどこか」と言うので、何をするつもりかと思いつつ渡したところ、なんと釣り針を埋めようとするではありませんか。

おい、そこはこの前私が草を抜き、庭木の剪定をして土をきれいにならしておいたとこじゃねーか。これから何か植えようと思っているのに、釣り針なんぞ埋められたら手をケガするわ。

何を考えてるんだと思いつつ怒りを隠して説得。本人は「土に埋めておけば錆びる」などと抜かしておりましたが、ふざけんな。

普段は普通に見えても時としてとても危険な行動をするので、目が離せないというのはこういうところ。

まともかと思うとぼけていて、ぼけているかと思うと案外しっかりしている

まだらぼけ老人の扱いで困るのは、これに尽きますね。まともなところはまともなので、それに安心しているととんでもないことをやらかす。油断がならない。

かといって過剰に注意するとキレるし。

二人同時に奇行に走られるとこっちもおかしくなりそうですが、多分、最適な対処法は「適当に流す」。施設の介護士さんなど上手にいなしますもんね。ある意味、赤の他人で仕事と割り切っているからこそうまく対応できるとも言えますけどね。

ともかく、私自身も暑さにはめっぽう弱いので夏の前倒しは迷惑極まりないのですが、年寄りたちの熱中症対策にも気を配っていかなくてはいけません。

半額で買ったトマトの苗、なんとか花をつけて実がなりました。2株植えたうちの小さいほうの株なので、応援の意味を込めて追肥を施しておきました。例によって追肥のタイミングが間違っているような気がしますが、まあ、いいってことよ。

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