付き添いで行ったら認知症予防体操に参加する羽目になった件

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母、ごねる、ごねる

病院に行くとき以外、ほとんど家から出ない母の筋トレと認知症予防のために申し込んだ体操教室。本人も納得していたはずなのに、いざ行くとなるとごねる、ごねる。

「勝手に申し込んで! 私は行くなんて言ってない! トイレが心配だから行きたくない!」と目を三角にして怒っている。いや、ちゃんと事前に確認とってから申し込んだし。すっかり忘れてやがる。

初日の前日に転倒して、しょっぱなから2回欠席しているので、日数が経ちすぎたせいもある。

どうにかこうにかなだめすかして連れて行く。母は当然私がついていくものと思っているし、私もどういう体操をするのか一応見ておきたかったので、見学させてもらうつもりでついて行ったら。

参加者の中で、圧倒的にヨボヨボなうちの母。ほかの参加者は世代的にもう少し若くてシャキっとしている。「認知症を予防したい」という世代だから当然か。

うちの母のように認知症に片足を突っ込んでいる杖つきの婆では、ちょっと遅きに失しているのかもしれない。

付き添いで行ったはずが……

そうはいっても母もインストラクターの指示になんとかついていこうと体を動かしている。無理だと思う体勢は椅子に座って行う。

二人一組でやる体操になったとき、インストラクターの指示で、見学のはずの私と母でペアを組むことに。ほかの参加者と母とでは体力的に差がありすぎるので仕方ない。ここから私もなし崩し的に体操に参加する羽目になる。

頭を使いながら体も動かす、いわゆる「コグニサイズ」というんでしょうかね、頭と同時に体も動かすという認知症予防のための体操。「3の倍数で片足を前に出し、5の倍数で手を叩く」というような。

これが結構難しいんですわ。最初間違えまくって、ヤヴァイと思いました。自分が。母はほぼついていけなくて、私の真似をしている感じ。

2回、3回と繰り返すうちにできるようになったので、少しほっとする。これ、私も今からやったほうがよくないか。

結構ハード

その後もなりゆきで体幹を鍛えるための片足立ちエクササイズに参加したのですが、結構ハードなんだな、これが。太もも攣りそうになった。これまたヤヴァイ。

杖つき婆に片足立ちは無理ゲーなので、母は見学。ここで転倒しては元も子もない。そしてなぜか付き添いのはずの私がいい汗をかいていました。どうしてこうなった。

波乱含みのスタートでしたが、母はごねまくった割に終了後はすっきりした顔をしていたのが幸いでした。今のところ次回も行く気になっています。まあ、また直前になったらごねる可能性は大だけど。

私としても付き添いで行ったはずが、思いがけず自分の認知機能に疑いを持つという素晴らしい気付きを得ることができたのでした。フギャー。

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