2月7日、群馬県伊勢崎市で脱走した四国犬が小学生ら12人と、トイプードルに次々に嚙みついた事件。
噛まれたトイプードルは死んでしまい、四国犬は狂犬病の予防接種を受けていなかったというから、噛まれた人の恐怖たるやいかばかりか。日本は狂犬病の清浄国とはいえ、怖い怖い。
侘助(わびすけ)のもらい事故
翌2月8日、神奈川県南足柄市でも散歩中の四国犬(名前は侘助「わびすけ」)が脱走したというニュースが。こちらは人に噛みつくこともなく、昨日(2月10日)ミカン畑で昼寝中のところを無事発見。侘助の困り顔の写真といい、ミカン畑で昼寝中に発見されたりと、いたって平和。
たまたま群馬の事件の翌日だったがために警察官を動員しての大捜索となってしまって、もらい事故といえなくもない。普段ならありふれた飼い犬の脱走で、警察官を動員することも全国ニュースになることもなかっただろうに、ちょっと気の毒。
「うちの子に限って……」は禁物
しかーし、犬好きのねじねじ草としても、想像力の欠けた飼い主には眉をひそめることもある。
あのリール式というか、飼い主の手元でリードの長さを調整できるアレ。人のいない原っぱで存分に伸ばすのは結構だけど、頻繁に人の往来がある道で長々とリードを伸ばしているのはちょっとどうよ、と思う。
飼い主が制御できない距離で犬に寄ってこられると怖い人もいるだろう。飼い主は「うちの〇〇ちゃんに限って大丈夫」と思っているのだろうけれど、日ごろどんなにおとなしくても、しょせんは動物。突発的に本能が発動することもある。
その辺は大型犬の飼い主のほうが気をつけている人が多く、中~小型犬くらいの飼い主のほうが慢心している感じ。
あと、神社に犬を連れてくる人。うーん、モヤモヤします。最近はお犬様OKという神社もあるそうですが、非常にモヤモヤします。特にお稲荷さん系はマズイと思う。マナー云々の前にバチが当たりそう。
犬を猫かわいがりはキケン
柴犬にしても愛らしい見た目とは裏腹に、オオカミの血を色濃く残しているので油断は禁物。でも裏を返せば、あのちっこい体でクマにも立ち向かう勇敢な狩猟犬で、飼い主に忠実。要は飼い主がしっかり自覚して、しつけをすれば済むことで。
犬は群れで暮らす動物なので、上下関係を知らしめるのは犬のためでもある。リーダーをはっきり示すほうが犬の情緒も安定するそうな。
「えらいのはアタシよ? アタシ!」(by菱沼さん)
勘違いした飼い主が猫かわいがりしちゃうのは、非常にキケンだと思います。