ヤマザキ春のパンまつり

スーパーでパンのセール品のワゴンの前で、夫婦が陣取ってなにやら熱心に相談している。なかなか終わる気配がない。

こちらもお値引き品チェックを外すわけにはいかないので、そろそろどいてくれんかな~とじわじわ接近していったら、二人の会話が聞こえてきた。

「いや、ヤマザキ春のパンまつりが始まってるからーー」と夫。妻が「じゃ、これはこっちで買って、○○はあっちで買う?」

いかにお値打ちにパンを買うか、そしていかに効率的にパンまつりのシールを集めるか、定価品とセール品の取捨選択の作戦会議中らしい。

パンまつりにかける意気込みやよし。歴戦の手練れとみた。

近年やたらシールの枚数が多くなって期限までに集められないので参加しなくなった。それに、私はフジパン派。ミッフィーまつりに参加したときは、冷凍庫が「本仕込」でいっぱいになった。バカである。

「ヤマザキ春のパンまつり」が始まったのは1981年だそうで(公式サイトより)、実に44年も続けば立派な季節の風物詩。今年はシール30点分で「白いデリシャスボウル」がもらえるんですってよ、奥様。

今年も不戦敗だなーと思っていたけれど、おやつに買った「クリームたっぷり生どら焼」にシールがぺたりと貼ってあるではないか。とたんに心が揺れる。

「今からなら、間に合う?」 

でも30枚だしなー。フジパン派だしなー。とりあえずシールをはがして保存する。4月30日までに果たして30枚、いけるか。

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