「ジャンボリミッキー!」の魔力

今年40周年を迎えた東京ディズニーランド。さして興味のない人間も、行けばそれなりに楽しめてしまう「夢の国」です。

で、ファンには周知であろう「ジャンボリミッキー!」を踊る人々の熱量に感心したというお話です(YouTubeで見ただけで、現地で見たわけではない)。

「なんじゃそりゃ」という人のために解説すると、「ジャンボリミッキー!」とは『ミッキーマウスやディズニーの仲間たちと一緒に、ゆかいな振り付けで踊るキッズ向けのダンスプログラム』(公式サイトより)という、キッズ向けのダンスです。ランドでもシーでもショーが開催されています。

何が驚いたかって、「キッズ向けのダンス」と銘打ってあるにもかかわらず大人たちがアツイっちゅうことです。ディズニーシーの夜公演の動画をたまたま見たのですが、外野席(?)で大挙して踊っている大人たちはなかなか壮観です。夜公演のせいか子供の姿はほとんど見当たらず、子供のお付き合いで踊っているわけではナイ。

振付を完璧にマスターしているガチ勢は言うに及ばず、踊らずにスマホで撮影している人も、やがてふらふらと見よう見まねで踊り始める様子は「ジャンボリミッキー!」の魔力をあますところなく示していました。

もともと「ジャンボリー」とはボーイスカウトなどの大規模な祭典、キャンプ大会を意味する言葉だそうで、夏の夜にみんなで大挙して踊るというのは、趣旨にかなっているわけです。

確かに、踊りたくなる不思議な誘因力というか中毒性のようなものが「ジャンボリミッキー!」にはあります。夜公演のせいか、はたまた動画の季節が夏だったせいか、踊る群衆はどこか盆踊りの輪を連想させるものがありました。

「ジャンボリミッキー!」は何か「集団で踊る」という日本人のDNAに訴えかけるものを秘めているのかもしれません。

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